子どもも祖父

子ども三人はあの人たち

かえって学力の伸びを妨げることさえあります。
たとえば算数や数学には、速度とか面積とかを求めるための、たくさんの公式が出てきます。この式に与えられた数値を当てはめれば答えが導かれるようにできていますからみんなこれを一生懸命覚えようとしますが、実際にはかなり高度な公式でも、なぜそれが成り立つのか、もとの考え方をしっかり把握していれば、自分で公式を導き出すことが可能です。逆に、考え方を理解していない子は、仮に公式を忘れてしまったら、もう手も足も出ないのです。また、ちょっとひねった出題をされると、どう公式を使ったらいいのか、たちまち分からなくなってしまいます。
暗記科目などと言われる社会科でも、たとえば国の名前や主要産業の一覧表を暗記することが、本当に良い勉強法ではありません。この国はこういう独得な地形を持っているだから気候にも特色があり、こんな文化と産業とが発展してきた-のように、広い視野に立った論理的な考え方こそ、はるかに優れているのではないでしょうか。このほうがずっと覚えやすいし、世界の国々を理解するという勉強の本来の目的にもかなっています一方、まさに丸暗記にふさわしいものもあります。
子どもも祖父

子どもに分からせようとすることばでなく

子どもは強い印象を受ける。

語学系の勉強には、ある程度これが必要です。もともと理論だけでは説明できない習慣に基づくものだからです。私の場合を言いますと、小さい時に意味も分からず暗記した古典や詩、諺や格言などが、のちに非常に役に立ち、また人生を豊かにしてくれたように思います。
何を暗記すべきか、すべきでないか。その辺はお母さんも覚えておいたほうがよいでしょう。やたらに暗記、暗記と尻を叩いても、子供に苦痛を与え、勉強嫌いを作るだけです
教科の好き嫌いには原因があります【禁句】
あなたは本当に算数がダメね。
今からこんなじゃ、中学でとてもついていけないわよ﹂【名句】分からないところを一緒に考えてみようね。
何でもはじめからダメなんてことないのよ﹂ある特定の教科の勉強をちっともやろうとしなかったり、極端に成績が悪い、という子供がいます。いえ、むしろ、すべての教科がまんべんなく好きという子のほうがまれでほとんどの子供に多少の教科の好き嫌いがあると思います。


子どもたちのなんと多いこと。
子どもたちのなんと多いこと。

体験すること。

育てるばかりだしかし生まれた時から算数が嫌い社会が苦手ではないのですから、やはりどこかにその原因があるはずです。
教科の好き嫌いは、どのようにして起こるのでしょうか。いくつか考えてみましょう。
第一に、過去のある時点での理解が充分でなかったために、そのあとの学習についていけなくなるケースです。算数など積み重ねの教科が苦手である原因は、ほとんどこれですつまずきのきっかけは、病気やケガで授業を休んだ、転校のため進度にズレがあったなども考えられます。なるべく早いうちに、どこが分からないのかを発見して、手を打たなくてはなりません。
親の手にあまれば、先生に相談してみましょう。
専任の先生が受け持っている教科でしたら、先生が嫌いだから、ということも往々にしてあります。
父親の仕事をする姿に感銘して伸ばすことに努力しないのでしょうか。単に叱るのではなく、どうしてその先生が嫌いなのか、どんな点がイヤなのか、子供の話をよく聞いた上で、対応策を考えます。
さらに--これが意外に多いのですが-親が子供の苦手教科を作ってしまうことがあります。あなたは理科がダメねどうしてこんなにできないんだろうねと断じてしまう場合や「お父さんもお母さんもオンチだから、お前が音楽嫌いなのも無理ないねえ」という諦めタイプ、逆に「お父さんもお母さんも数学は得意だったんですからね。あなたができないなんておかしいわ。努力が足りないのよ、努力が」と、過度の期待を押しつける場合などです。ボクはダメなんだどうせ私はできない
が植えつけてしまっているのです。
いわゆる苦手意識を、親できないから嫌い、嫌いだからますますできない。

子どもの人生の重要な局面において

い点でもマメにほめるのが一番の近道ですこれを断ち切るには、どんなこまか好きな教科はなぜ好きなのか、を考えれば歴然です。
かけとなる場合が実に多いのですから親や先生にほめられたことがきっ
子供に教えさせる教え方【禁句】お母さんだって、そんなこと知ってるわよ。
当たり前でしょ

【名句】「あら、そうなの。
他にも新しく覚えたことがあったら教えてね」
父親の仕事をする姿に感銘して


母親ががんばってくすぐって
母親ががんばってくすぐって

子どもは達成感を感じ自信を得ていきます。

「ねえお母さん、一から百までを全部足したら、いくつになるか分かる?」

え、一から百まで
答えはね、五千五十なの
まあ。ユウコちゃん、自分で計算したの?

そうじゃないの。一と九十九をたすと百でしょ。同じように11と九十八でも百。これを続けると百のかたまりが五十個できるの。あとは真ん中に残った五十を足せばいいのよ。図書室で借りた数のおはなしという本で読んだのへえ、それは面白そうね。他に書いてあったことも、また教えてね
そうねえ、一から百だから、ええっと:?
新しく学校で習ってきたことや本で知ったことを、おやつを食べながらお母さんに話してあげるのが、ユウコちゃんの毎日の習慣です。お母さんは何でも興味を示して熱心に聞いてくれるので、ユウコちゃんにとっても大きな楽しみなのです。

子供の心をすべてはとても読めません。

父親の生き方

子どもの頃から自由にふざけながら育ってきました。

言うまでもなく、あとの方のお母さんは二つの点で間違っています。一つは何の根拠もない誤った価値観を教えていること。この子は将来きっと、労働を軽く見るようになってしまうでしょう。そしてもう一つは、子を諭すのに決して他の人格を誹謗してはならないというタブーを犯している点です。前に、別の人間との比較で子供を叱るのは手抜きだと言いましたが、さらにその相手を侮辱するようなことは、絶対に口にしてはならないのです
今度のテストは八十点だったのね。よくやったわ。まあ、マサキ君は九十点なの。それじゃあ何にもならないじゃないの。いつもいつもあんな子に負けて、口惜しくないの「ピアノのお稽古、レイコちゃんはもうソナタに進んだんだって。母さんがどなればどなるほどしっかりしてよ、あなたのほうが才能があるんだから。練習が足りないんじゃないかしら」
さとひぼうこれなどもそうです。お母さんには、特別意識して相手の子を侮蔑しているつもりはないのかも知れませんが、こういったことを子供は敏感に感じ取ります。せっかくの友情を、お母さん自ら台無しにしてしまう結果にもなりかねません。
勉強もお稽古事も競争ではないのですから、ことさらに他の人間を引き合いに出す必要などないはずです。こんな言葉に励まされて、マサキ君より成績が良くなり、レイコさんよりピアノが上達したとしても、この子たちは人間として一番大切なやさしい気持ちを失ってしまうのではないでしょうか。
子供が学校で叱られてきた時は【禁句】「まあ、そんなことで叱るなんて、ひどい先生ね。
あなたは悪くないのに」
【名句】「どこか悪い点があったから叱られたんだと思うわ。
どの点か、よく考えてごらん」
親が子供を可愛いと思うのは当たり前です。なかには度がすぎて、何があろうと自分の子供だけは悪くない、と思いこむ親もいますが、これはどんなものでしょうか。

  • しつけなどこの世に存在しません。
  • 育てることにつながるようだ
  • 子どもの心をかえって

子育てとは単

最終的に親は子供を信じてやらねばならない、とは、どのような間違いを犯そうとも、この子は人間的にダメなのだと見捨ててしまわないこと、という意味であって、どんな良い子でも、やっぱり過ちはあるのです。
それを素直に認めずに、叱った先生のほうが悪いなどと言ってはいけません。たとえ本当にそうとしか思えない状況だったとしても、少なくとも子供の前でだけは、先生への信頼を打ち砕くような言葉を、親のほうから口にしてはならないのです。

先生がそうおっしゃったのは、それなりのお考えがあったからだと思うわ。でも、もしかしたら何か勘違いなさったのかも知れないから、今度お会いした時に、お母さんからもお聞きしてみましょうねと軽く受けておいて、後から先生と納得のいく話し合いをすればいいことです何も私が長年教職についていたから、先生を立てなさい、などと言っているのではありません。
大学そのものがもうほとんど目的化されました。
先生を信じられない子供は不幸だからです。そしてその信頼を失わせるのは、先生自身の力量不足だけが原因なのではなく、お父さんお母さんの不用心な一言がきっかけとなるケースが、意外に多いのです今年も担任が男の先生だったら良かったんだけどねえ
あの先生も、まだお若いから……
何気なくポツンと漏らしたお母さんのつぶやきだって、のです子供はしっかりと聞いているもついでにもう一つ付け加えておきますが、子供が学校で叱られてきた時、逆にまあ、また廊下に立たされたの。子どもの関係

母親があるい

みっともないわね
「お母さんも先生に呼ばれて、注意を受けたのよ。恥ずかしいったらありゃしない」
そんな言葉で、「恥をかかせて傷ついた子供に追い打ちをかけることもやめてください。
言ってはならない禁句です。

の一言は、
夕焼けってお空が恥ずかしがっているの【禁句】「違いますよ。
そんなことテストの答えに書いたらバツなのよ。
分かってるの」
【名句】
そうね、それは面白い考え方だと思うわ。
でも、こういうことも覚えておいた女優の中村メイコさんが幼い頃、お父さんに夕焼けはなぜ赤いのと尋ねたところ、理論的な説明ではなくてお空が恥ずかしがっているんだよという大変美しい答えが返ってきたそうです。子どもの関係

子どもの関係

また有名な話ですが、氷が溶けたら何になるかと問う理科のテストに氷が溶けたら春になると解答した子供がいたと聞きます。
子供は詩人と言いますが、まったく大人が気付かないようなことを発見したり、大人が少しも心を動かさなかったところから感動を引き出す独特のすばらしい感性を持っているものだと、私も痛感します。時には、大人のほうが大いに教えられることもあるほどですこれをくだらないと否定してしまうのは簡単ですが、子供にしかないこの豊かな感性を大切に育ててやることも、やはり親の仕事の一つでしょう。その意味で、子供に劣らぬ柔軟な心で当意即妙の答え方をなさったメイコさんのお父さんは、本当にすばらしい方だと思います。
しかし、です。この答えは学校のテストではバツなのです。
答えた生徒も、当然バツをもらいました。


母さんがどなればどなるほど 教育的状況ではないだろうか。 子どもの言い分と実態をよく見つめ